雨音が聞こえる

□始
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「ここ…ですか」



「はい」



「まちがいねーっす」




並盛という名の町のどことも知れない場所に彼らは立っていた




「なるほど…人を隠すなら人の中、とはよく言ったものですね」




これといった特徴のない町を見回しため息をつく少年。





「んじゃー手当たり次第にいきます?」



「…………」



舌ったらずな口調で返事をした金髪の少年につづいて無言のまま武器をかまえるもう一人。





「クフフフ」



その、彼らの血気さかんな様に笑みをこぼす、先ほどため息をついた彼は








「いいえ、そんな事をするよりもはるかに手っ取り早い方法がありますよ」







そう言って、あやしく笑った。









まるで闇に反発するかのように

赤と青の瞳が月光にきらめいた











そしてその日を境に並盛町のそこかしこで襲撃事件が勃発することとなる。





end.
 

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