雨音が聞こえる
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昨日の夜、急に獄寺が家に来て
「イタリアに行きたくねーか?」
開口一番そう聞いてきた時はすごくおどろいた。
しかもなんか切羽詰まった様子で言うもんだから思わず首をたてに振っていた。
「なら明日空港で跳ね馬の奴に会ったら伝えといてくれ
「オレは行かねぇ」ってな」
『ん〜よくわかんないけど…わかった。伝えとく』
次の日
ディーノさんに伝言もちゃんと伝えた後、あたしはイタリアに飛んだ。
空港から一歩足を踏みだせばそこはもう異国の街で。
『すっごいなー…ぜんぜん並盛とちがう』
移動中、車の中から見えるイタリアの街並みにあたしは柄にもなく興奮しっぱなしだった。
「ん、着いたぜ」
『もうですか?』
「もう…つっても乗ってから30分ちかく経ってるぜ?」
『へ』
そんなに夢中になって見てたのか、あたし。
あー…今さらになってちょっとはずかしくなってきたな〜〜
「ま、そいつは置いといて
ここがオレの別荘だ。
弥白、ゆっくりしてけよ」
『でっかーっ』
これが別荘だってゆーんだからディーノさんってどーゆー家に住んでるんだろうな〜
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