雨音が聞こえる

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さてさて、土曜の練習試合も終わりぐっすり一晩寝れば 待ちに待った日曜日!


男子2人がささっと着がえて場所取りをやってくれてるおかげで、あたし含めた女子3人はゆっくり着がえることができた。


――できた、けど……




「おまたせしました!」


「きがえたよ〜」


『………』



どうしよう。京子とハルの隣にならべない。


2人と比べると どう見ても起伏の少ない自分の体を見下ろしてそっとため息をついた。



いや〜覚悟はしてきたんだけれどねー

まさか2人そろってビキニを着てくるとは思ってもみなかった。


面積少ないやつのにそれをバッチリ着こなしてるのがもう……



『ハハ……』



笑うしかない。




「「?」」


『んーん、なんでもない』


「そうですか?
それじゃあ あまり待たせるのも申し訳ないですし、そろそろツナさん達のところへ行きましょう!」


「だね!」


『りょーかい!』





そしてそこからが一番大変だった。



「声かけてみちゃう?」

「ちょうど3人だしな」

「こっち来たら声かけるぞ」



『……。ね、ツナたちにおみやげでアイス買ってかない?』


「いいですね!」


「アイスの屋台はあっちみたい!」


「行きましょう!」



「ちぇっ 行っちまったし」

「また見かけたら今度こそ…」




ツナたちと合流するまで、自分の魅力に無自覚な2人をそういうのから守りつづけた。








(あなたも十分無自覚です)


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