雨音が聞こえる

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そーいえば、ツナの第一印象は おもしろい髪型だなってことだけだった。






やさしそうな奴だとは思ったけど、あのときはツナとこんなに仲良くなるなんて思ってもみなかった。










そー考えると、なんかフシギだな――










クラスがえをして 知ってる顔も知らない顔もいる教室では、今、





「簡単なルールだぞ
推薦人と代表者でいい所をアピールして、多くの賛同を得た方が学級委員だ」




学級委員長を決めよーとしてるとこ。





前に出てるのは、内藤ロンシャンってゆー マフィアごっこのメンバーの1人。
でも内藤はボンゴレじゃなくて、ディーノさんみたいに他ファミリーのボス役をやってるらしい。



一緒にいるのはマングスタっていう背の高い男子。


内藤がツナなら、マングスタは獄寺の位置かな〜









それに対するは、おなじみ ツナと獄寺。



今にもため息をつきそーな顔のツナは 獄寺に推薦されて前に出た。



キンチョーしてるのか ツナは天井の方を見てて目はあわない。




逆に獄寺は 10代目が学級委員長だーって目でみんなをにらんで「カシャッ」







あ、獄寺ファンクラブの子が写メとった。










前に立ってる獄寺の額に青筋がたつ。1年んとき同じクラスだった人たち(主に男子)は 気持ちのけぞった。











代理のリボ山先生(授業参観以来だなー)はそのどれにも何も言わず 早くアピールしろ、とツナと内藤をせっついてる。












そうして、


「よーし、じゃあ始めましょうか!沢田ちゃんとオレの自慢大会〜〜〜〜!!」



先に出たのはやっぱりというか、最初からやる気まんまんな感じをだしてた内藤。



部活でチラッと見たときと変わらないハイテンションな感じは見てて飽きない。





「さー もりあがってまいりましたー」




だれも反応しないのを不思議に思いつつも拍手したら、「やまもっちゃん、アリガトー!!」ってウインクつきで言われた。






ん。ツナたちとはまた違う感じでおもしろい人だなーっ










その内藤は話がととのったのかハイッて手をあげて言った。





「では内藤ロンシャン、いかせていただきます







オレの自慢は、赤点しかとらないことです!」






「ツナもだぞ」


「なっ」



返す刀でさりげなくツナのこともつけくわえるリボ山先生。








これで赤点常習犯3人は確定したなー











言うまでもなくもう1人はあたし。



がんばって補習にならないよーにしたいとは思ってるけど、




『ふぁ〜…』




体は言うことをきかないんだ。



今日も、おそってきた眠気にはあらがえず 机にふせって夢の中。










(ZZzz…)


(あぁ弥白がうらやましい…!)


(とっととアピールしろよ)


(ヒイィィ!!)
















起きたときには、もうあらかたの係は決まってて あたしは学習係(体育)になってた。







学級委員は 内藤と学年委員やってた女の子の2人に。


ハイテンションな内藤をクールなその子がなだめてて、なんだかんだいい組み合わせだと思う。

















さて、今日は練習して帰りますか!







end.
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