雨音が聞こえる

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ツナんちに電話してむかえを待つあいだ リボーンくんに寿司をごちそうしていた。






そのとき 新作寿司を食べさせてはイキイキと「どうだ?」って聞くオヤジが印象的で。




オヤジが前に、
リボーンくんはめちゃくちゃいい客だーって言ってたのは本気だったんだな〜と思いながら2人のやりとりを見てしばらくたって





「ごめん弥白!
リボーンが朝から迷惑かけて!」



「いらっしゃいツナ君!」



『やほ、ツナ』





息をきらしたツナがやってきた。






オヤジとあたしに律儀にあいさつをかえしたツナはリボーンくんに大股で近よっていく。





「ったく朝から何やってんだよ!!しかも寿司までごちそうになって!」





もぐもぐとちいさな口いっぱいに寿司をほおばってるリボーンくんは、言いたいことがあるのか噛むスピードをあげた。




でも、やっぱ赤ん坊だからどーしても食べるのに時間がかかる。




口の中のものを飲みこむ時間をかせぐため ツナに話しかけた。






『まーまー いーじゃんか。
あたしのためにわざわざ来てくれたみたいだし』



「弥白のために………?」




そーらしいよ、と ハテナをうかべるツナにうなずく。




でも あたしがしってるのはここまでなんだ。



交代の意味もこめて ぽん とリボーンくんの頭をなでると 後をつなげてくれた。





「そーだぞ。伸び悩んでいる弥白をパワーアップしてやろうと思ってな」



「何言ってんだよ!
野球で弥白がおまえに教わることなんて何もないよ!!」



「ん?誰が野球って言った?」




「うわぁ…」って感じの顔をしてかたまるツナを無視してリボーンくんはプリントをさしだした。




『「?」』



「ちなみに落ちこぼれども
今日は開校記念日で学校休みだぞ」




『あっ』



「そっ そーいえば!!」







今日だってことすっかりわすれてた!




「やっと気づいたみてーだな」



「何やってんだ?おめーたち…」




オヤジの苦笑いに苦笑いでかえす。




あぁ、だからきのうオヤジが仕入れがうんぬん言ってたわけか


と1人でつぶやいてると さっそくトレーニングをはじめるからきがえてこいって言われて
あわてて2階の自分の部屋でジャージにきがえた。













(〜♪)



(今度は何やらかす気なんだコイツ…!)



(あのよ、忙しいとこ悪いがちっとの間留守番しててくれるか?
すぐそこの魚屋に行ってくるだけだからすぐ済むんだが…)



(あ、はい!大丈夫です!ご迷惑おかけしてすみません!)



(ツナ君が謝ることねーよ。
あ、そういや)



(? なんですか?)



(ヤシロの奴こーゆーのは面と向かって言わねぇだろうし…言っとくぜ。

ツナもみんなも大好き!
だとよ。
あ、ちなみに本人の言葉だかんな?)



(え、あの、その)



(んじゃ、行ってくらぁ!)



(ちょ(わかったぞ))
















(よっし、準備OK!……って、ツナどーしたの?顔赤いけど)



(い、いや、なんでもないよ!!)



(………)



((リボーンの奴めちゃくちゃ笑ってやがる!!!))













トレーニングは並中のグラウンドでやるそうだ。




オヤジが帰ってくるのを待って、あたしたちは休日だけど並中に行くことになった。







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