雨音が聞こえる

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ズガン!!





沢田綱吉の非凡な日曜日は 一発の銃声からはじまった



















『んーー ヒマだあ…』



ゴロゴロと畳に寝転がりながら出たのはそんな言葉




部活ないからめちゃくちゃヒマだ。


こーゆーヒマでヒマで仕方ないときに限って補習の宿題はないし、かといって自主勉強やろう!って思えるほどマジメでもない。

それに、あたしは夕方までかけまわってくるタイプの子どもだったからゲームも本も少ししかない上、全部昔からあるやつばっかでヒマ潰しにもならないし。




自主練やろうとも思うけど、つぶせるのはせーぜー1時間。こなした後が問題だった。



『どーしよっかな〜〜


あ、そーいえば』



思いだしたのは学校でのワンシーン









「新しいゲーム買ったんだけど弥白も一緒にやらない?」


『ん〜〜 ごめん。今週は部活で忙しくて…』


「そっか… じゃあ部活なくてヒマな時はいつでもうちに来ていいよ!
オレは土日は基本ヒマだからさ」


『いーの?』


「もちろん!」


「10代目 こんなところに!山本なんて放っといて早く帰りましょう!」


『あ、獄寺』


「ちょ、獄寺君、押さないでってば
じゃあ弥白、また明日!」


『うん、ツナも獄寺もまた明日ね!』



いつでも来ていいからねー


という言葉を最後に、ツナたちは帰っていった











『………………』


一瞬頭の中で天秤をかける

迷惑かかるかな、でもヒマすぎるしな。






結果はすぐに出た。







『よし、行こう!』




万が一ツナがうちにいなくても散歩にはなるっしょ





このところのお気に入りのパーカーに袖をとおし、玄関口にむかった。







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