雨音が聞こえる

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「もー秋か〜〜」





そのツナの言葉に、今まで空にむけていた視線を戻す。




「夏休みもあっという間に終わって何かさみしーなー」



『補習ばっかだったしね』


結局夏休みの間は部活に行けなかったから、ホント補習漬けの毎日だった。



まぁあんだけ補習行っても頭に入ってないあたしもあたしだけど。






足を組み直すと、それを見てた獄寺が


「お前スカートのくせに胡坐かくなよι」



って言ってきた。



けど、

『スパッツ履いてるからだいじょーぶ。

…見る?』



ニヤッと笑って聞いてみると



「見るかっつーの!!!
十代目からも何か言ってやって下さい!」



「アハハハハ……ι」



案の定な反応がかえってきた。



この間のツナといい獄寺といい、なんでみんなそースカート気にすんだろ?
(短編:近くに 参照)






「ところでアホ牛がブドウブドウって最近ウザくねースか?」




今ちょーど旬だからおいしーんだよね〜〜

「栗もうまいぞ」



あー栗もいーよねーーって食べたくなってきた…



「いだ!いだだ!!」



さっきの声と同時にどこからともなくツナに栗(イガ付き)が飛んでいた。



「リボーンだな!

い゙っ」



リボーンくん?


つられてそっちを見ると




「ちゃおっス」



「いたいいたい刺さってるー!!」




季節感バッチリ、栗の格好をしたリボーンくんがいた。


イガのトゲが刺さりそうで、実際一番近くにいるツナには刺さってるらしい





あれはあたしでもいたそーだと思う






「これは秋の隠密用カモフラージュスーツだ」


「100人が100人振り返るぞ!」




マフィアごっこのスーツのお披露目でもやってんのかな?


リボーンくんが考えてボスのツナに報告する、と。



あたしも今度なんかつくって見せてみよーかな〜〜







どんなのを作ろーかと考えてたあたしの耳に飛びこんできた言葉。



「ファミリーのアジトを作るぞ」


「はぁ!?」





アジトか これも昔作ったなー
おっきい葉っぱとか使って屋根つくって
みんなでおもちゃ持ち込んで。




『へー、面白そうだね 秘密基地か』


「子供かおめーは!」




意味からすればおんなじじゃん?




「アジトいーじゃないスか!
ファミリーにアジトは絶対必要っスよ!」



「決まりだな」





『どこに作んの?裏山?』


秘密基地の定石っていったら裏山だよね



「なわけねーだろ!!」

「学校の応接室だ」



『「「!?」」』



応接室?しかも学校の?



「応接室はほとんど使われてねーんだ

家具も見晴らしもいいし立地条件は最高だぞ」





なるほど、もう考えてあるってことか


こういう計画的なとことかリボーンくんってすごいって思う。



あたしなんて今でも行き当たりばったりだからね〜






「んじゃ行きましょうか10代目!」



「え、本気!?」



『ボスなんだからツナも一緒に行こーよ』




ちょっと困ったよーな顔のツナの手を引いて起こすと、応接室に出発!








あっちについたら…


『まずは机の配置変えからだね』


「オレ10代目から見て右手の席な」





応接室に行くまでにそんな会話をしていた。



ツナも最初は渋ってたけどだんだんそれも抜けてきたみたい。





場所がわかんないからリボーンくんを先頭にして向かった。







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