雨音が聞こえる

□12.5
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今日の補習で出された宿題プリントを弥白と一緒にオレんちでやることになった。













リボーンが決めたこととはいえ、弥白は一人で男子(オレ)の家に行くことになる。













女子は、男友達が相手だったとしても
一人で男子の家に行くのは抵抗があるらしい。











なのに弥白はさっきの様子を見る限り全然気にしてないみたいで。











唯一の女友達である彼女の将来がちょっと心配になってきた今日この頃。













まぁ、そんな遠い未来のことはいったんおいといて。











今一番危険だろうこいつに釘をさしておかないと。





「いいカ!たのむから大人しくしててくれよ!」




すごく切実な願い。


こいつがいろいろやったせいでせっかく友達になれた弥白に嫌われたりしたら…





「口出しはしねーって言ったはずだ」






ホントかなー…








ピーンポーン





「はーい!……絶対だからな!」




ちょっと信用ならないけど、あまり弥白を待たせるわけにもいかないから
もう一度だけリボーンに念押しして、下に降りる。






なぜかリボーンも後から着いてきたけど無視しておいた。



















玄関に着き、ドアを開ける。








ドアが開く直前、リボーンがニヤリと笑った気がした
(あいつは後ろにいるから気配でなんとなく)











…なんだろ











その疑問はドアが開いた時にうけた驚きで消し飛んでいった。






『「おじゃましまーす!」』

「な!」





弥白がいるのはいい。呼んだんだし。









だけど








なんで獄寺君がいるの〜〜〜!?

怖いから苦手なのに…!








弥白が言うには、
せっかく問題を解いても
答えがわかる人がいないと終わらないから、らしい。


たしかに獄寺君って怖いけどベンキョーはできるもんな…


こういうのにはうってつけかも








ずっと立たせておくわけにもいかないから、2人をうちにあげた。



















オレの部屋がある二階に続く階段をあがる途中







今まで黙っていたリボーンがいきなり話しかけてきた。






「弥白とふたりっきりで勉強できなくて残念だったな

<ホントはそーゆーの期待してたんだろ。このむっつりスケベが>」
(↑<>内はツナにギリギリ聞こえる声量です)




そりゃオレだって男だし期待しないわけが…って




「うるさい!そんなことないし!」





んなやましいこと考えてないから!!!



友達相手にそんなこと考えるわけないじゃん!!



それに『?今リボーンくんなんて言ったの?』





話してた本人からのいきなりの疑問に心臓が跳ねた。




「それh「な、なんでもないよ!弥白には関係ない話だから大丈夫!
夕飯何食べたいかとかだからさ」




リボーンの声を遮って苦し紛れの言葉を一気に話す。


こういうときの自分の舌まわりの良さに感謝。




ちょっ、リボーン、「…チッ」とか舌打ちして銃口こっちに向けるな!!





『そっかー』




なんとかごまかせたみたいで、納得した感じの弥白。






自分で言っておいてなんだけど、普通はあの理由じゃ納得できないと思う。




弥白が天然だってゆーのを再確認した瞬間だった。






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