雨音が聞こえる

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その次の日の夜





ジリリリリリリ!








うちの電話が鳴った。







あたしが取りにいったときにはもうオヤジが電話に出て、なにか話してた。







なんだ、ハルじゃないのか





そう思って踵をかえした時











「おい弥白。おまえに電話だぞ」


















『もしもし?』





「もしもし!弥白ちゃんですか!?
ハルの告白は一応成功しましたよ!」





『ん おめでとー!』




「でもその後、ギュ…ってさせてほしいって言ったら…」






かいつんまで説明すると、


悪い男(ツナ)が赤ちゃん(リボーンくん)の真っ白な心を荒らしたあげく、

リボーンくんの自由を奪って不良なこと(マフィアごっこのことかな?)をしてるってことだった。


でも、その後会った女の人がそれが本当のことだって言ったらしい。




…へーー大人の女の人もマフィアごっこしてたのか。











「弥白ちゃんどう思います!?」




『ん〜〜リボーンくんはともかく、その不良なことっていうのはちょっと違うかも』




「はひ?」







『実はあたしそれ入ってんだよね』





「……はひーーーー!?」





よっぽど予想外だったのか、大声で叫ぶハル





『それは「マフィアごっこ」で、ツナが10代目ボスになってるらしいけど
不良みたいなことはぜんぜんやってないよ?』







その言葉は届いたかどうか






「…ツナ…あの人がボスってことですか……つまりは…

あ、弥白ちゃんありがとうございました!

それでは夜にすみませんでした!」






なにかぶつぶつつぶやいたあと、ハルは電話を切った。















ん〜〜〜〜




ツナに伝えるかー?









まぁツナたくましいから大丈夫かな。きっと。









今回も何もツナに伝えないことにした。







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