雨音が聞こえる

□1
1ページ/5ページ


―イタリア―



とあるバーで二人の男が話をしていた。



「リボーンか…またオヤジに呼びだされたようだな」

「人気者はつれーなー
今度はローマか?ベネチアか?」









「日本だ」


その疑問にボルサリーノを被った赤ん坊が答える。

彼の帽子の上には小さなカメレオンがちょこんとのっていた。






一拍遅れて




「!!」


「なに!!オヤジのヤツとうとうハラ決めやがったのか」



赤ん坊がこの場にいる事ではなく、その答えに驚きをあらわにする男達。




驚く彼らを気にせず、
小さな赤ん坊は遠くを見つめるようにしながら、一人、呟いた。














「長い旅になりそうだ」
















次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ