雨音が聞こえる
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―イタリア―
とあるバーで二人の男が話をしていた。
「リボーンか…またオヤジに呼びだされたようだな」
「人気者はつれーなー
今度はローマか?ベネチアか?」
「日本だ」
その疑問にボルサリーノを被った赤ん坊が答える。
彼の帽子の上には小さなカメレオンがちょこんとのっていた。
一拍遅れて
「!!」
「なに!!オヤジのヤツとうとうハラ決めやがったのか」
赤ん坊がこの場にいる事ではなく、その答えに驚きをあらわにする男達。
驚く彼らを気にせず、
小さな赤ん坊は遠くを見つめるようにしながら、一人、呟いた。
「長い旅になりそうだ」
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