ファルンテール物語
□第8本 揺れ動いてく生活
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そして、今日は授業が急遽無くなり皆でグラウンドを元に戻す事にしたのであった。
「昨日の・・・あれがクラストか?」
『そうや!』
何時ものメンバーは昨日の事について話していた。
大助はポックルにクラストについて色々と聞いた。
それを京子以外の人等は聞き、納得した。
「京ちゃん。あんた何寝てるねん!」
恩音は汗を垂らしながら京子の頭をチョップした。
京子は「アイヤァー!」という掛け声と共に飛び起きた。
それに大助はハリセンで叩いた。
千明は「何やってんっすかー」と言い京子の背中を叩いた。
「Σちょ、んで叩く!?叩く必要性あります!?」
「ある」
京子の質問に三人は大きく頷いた。
京子は汗を垂らすしかなかった。
それを見ていたキイナは「あ、早く穴埋めしましょう!」と言い皆は大きく頷いた。
「それより、酷いね・・・こんな事して・・・」
かぐやは大きく掘られた穴を見てため息をついた。
それにみな子は「そうやなぁ・・・」とうなずいた。
すると、其処から男の子が来た。
「あ、つっぐん」
「誰がつっぐんだ」
この小麦色の肌の子は2年2組の生徒の裏瀬鷹世である。
鷹世はスコップを手に持ちながら「あんさぁ、昨日の事とかその辺知ってんの?」と聞いてきた。
京子と恩音は「いやいや!知りません!あれはクラストと言う組織のメンバーである本を狙ってるとかその辺もう知りません!」と焦りながら言った。
それに鷹世は「知ってるんだな」と言った。
「何故バレた!?」
「お前等馬鹿か?」
と、鋭いチョップを二人に当てた。
鷹世は表情一つ変えずに「ふーん。まぁ何者かが本を狙ってるって訳か」と納得して軽く手を振って去って行った。
「もう、此れは隠しきれない事だね・・・」
かぐやがそう言うと皆は頷いた。
真は「皆にどう話すの?」と聞いた。
皆は「うーん・・・」と唸り声をあげて考えた。
すると、蓮は「よし、んじゃあ先生に頼んで言うか?」と言った。
皆もその案に賛成してグラウンドを修復し終え、職員室に向かった。
因みにこの学園では中学校教師と高校教師の職員室は全て繋がってるのである。
そして職員室は広いのだ。
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