僕らの季節

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『ん…』




“騒がしい”
目覚めた場所は、病室。懐かしさの中から起き上がり辺りを見渡した。


ああ…そうか。あの日から私は眠りに着いていたのか…。思い知らされる現実。





病室を出れば、目の前には赤髪の男と黒髪の女。そして、白髪の上司。


驚いた顔をした上司が私を一瞬にして腕に包み込んだ。




『お久しぶりです?』


「良かった。良かった。目を覚まさないかと思って居たよ」


『私もっス。浮竹隊長』




その上司の行動に、赤髪と黒髪の死神が驚いた顔をしていた。


落ち着いた浮竹が彩夜を離せば、赤髪と黒髪をその置いて、私を卯ノ花隊長の前に連れて来た。
卯ノ花隊長も驚いた顔をしたが、浮竹隊長同様、私を抱き締めた。



『苦しい』


烈「何処も異常はみられません。大丈夫の様ですね」


『復帰は?』


烈「大丈夫ですよ」



『やったねッ皆をからかってやろう』


烈「彩夜」


『分かってる。昔の皆じゃないって事、兄は死んだんだね』



浮竹「彩夜…」



『霊圧も何も感じない。莫迦だな。莫迦兄貴だ。皆も…死なずに帰って来るって約束したのにホントに莫迦だよ。でも大丈夫だよ。莫迦兄貴や皆は私の中にいる…だから私は一人でも平気。もう1つの約束があるし、笑って笑って忘れるよ』



烈「彩夜…無理はしないで下さいね」



『平気…で、私は何年眠ってた?』


烈「101年」


『じゃあ。十三番隊で隊員の事は詳しく聞く事にしよー。そーしよー』









 
 
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