ワレモコウ

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『柳生』



柳生「なんですか?」



『暇』


柳生「はいはい」



退院してから何ヶ月もたった。傷は跡は残っているが、なんともない。
両親が家を建ててくれた。
1階が客室等。2階が未来。3階が彩夜。
広々とした新築に荷物が届く。





『柳生』



柳生「はい?」



『愛をくれ』



柳生「襲いますよ?」


『良いよ』




あと1ヶ月もしない内に中学を卒業する。
いろんな事があった。



『柳生、重い』



比呂士「愛の重さです…我慢して下さい」



『仕方ない』


リビングにはグランドピアノが置いてある。
愛犬の部屋まである。
そして、1階、2階、3階は内部の階段で繋がっている。




『大好きだ。柳生』



柳生「三回ですね」





悠の事件から悠には会って居ない。
あれから何もない。

変わったのは、未来、仁王、柳生、私の4人で此処に済むっと言う事だけである。




『ねぇ。比呂士…私ね…今すごく幸せかもしれない』


柳生「なんですか…そのかもしれないって」



未来「幸せって言えよ」


仁王「全く、お前さんも素直じゃないのぉ」





荷物を整えて買い物に出かけようとする。

二人がリビングに居る。恥ずかしさもあるが何より、未来が笑顔なのが不気味だ。




『いつからそこに…』



未来「さっき」









 
 
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