ワレモコウ

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『うざい…』


悠「彩夜は…嘘だよね?…ねぇ…悠から離れて行かないよね?…ねぇ」



近付いて来る悠。
彩夜は逃げる。



『ずっと甘えて過ごすなら甘えてワガママ言って過ごせば良いッでもね、大人になろうとしてる私や由希の邪魔をしないでッ私も由希も夢があるからこの学校に通ってる。ピアノもヴァイオリンもやってるのッアンタのふざけた話を聞く為にピアノとヴァイオリンをやってる訳じゃないッ由希だって陸上選手になる為に頑張ってんの』



悠「じゃあ…柳生君は?…柳生君…いらないよね?…悠を捨てるんだもん…柳生君…」












柳生「彩夜ッ



目の前には、柳生が映る。


『比呂…』



悠「イヤァア〜



父は悠を抑え、柳生は彩夜を胸に抱く。由希は固まってしまう。
母は、病院に連絡。











A組の片付けをして居た未来がマグカップを床に落とした。仁王が駆けつけると未来の顔は恐怖でいっぱいになる。
クラスの人も心配そうに見て来る。



仁王「未来ッ」


未来「嘘…嘘よ…」


仁王「どないしたんじゃ」


未来「彩夜…が…彩夜の身に何かが起きた…」



全身を震わせ、硬直している未来を仁王が引き寄せた。




由希「未来姉ッ未来姉ッ」


未来「由…希…」


由希「彩夜がッ」



由希の言葉にクラスの皆が言葉を失う。
未来は仁王の胸で涙を流し気絶してしまう。









柳生「彩夜…彩夜…駄目です。目を…目を開け」



『比…呂…』



救急車が来て、病院に運ばれる。
緊急治療室に入った。



柳生「彩夜…」



緊急治療室の前で、頭を抱えて下を向く柳生。

未来を抱えてやって来た仁王。




仁王「柳生…」



 
 
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