ワレモコウ

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『さあさあ。皆さん。カフェのメニューを決めてきましたか?』



A組の教室。前に立っているのは勿論、生徒会。仕切っているのは、未来でなく彩夜である。
柳生が皆の意見を黒板に書いて行く。




『おにぎりは、おにぎり屋があるから却下』



「えぇ〜」



『好きな人物とゲームをして、負けたら激辛スープ。勝ったらその人と写真を撮れる。却下』



「なんで〜」



『柳生と真田に行く』



「…」



『真田はともかく、柳生は私のだから駄目ってかッホストじゃないから駄目だ』


未来「じゃあ。メニューを三種類頼んでくれた人にはオマケでクッキーを渡すってのは?クッキーだったらいつ食べても平気だし。それには当たりはずれあって、食べなきゃ分からないっての」



「「賛成〜」」



『じゃあ。柳生、追加で書いて』


柳生「はい(お仕置き6回っと)」





なんとかメニューが決まって、材料をまとめた。



数日後ー
教室はみるみる内に変わった。
メニューの試作も彩夜と料理部、あとは料理できるメンバーが作り、完成する。
海原祭間近になると生徒会とクラス、部活を行き来する。
生徒会の役員は廊下や外を走り回っている。






そこッ




体育館のステージではリハーサルが行われて居た。




『私ら最後』


未来「そういえば、いいの?ステージと教室が全部違う曲で」



『そんな事言ったら未来だって良いの?』





ステージでの練習が終わると再び生徒会で忙しくなる。




未来「何?幸村。忙しいんだけど」



幸村「見れば分かるよ」



『悠のことなら辞めてくれる?聞いてる時間もないから』




幸村「その事なんだけど…別れちゃった」




『「は?」』



幸村「ってのは嘘なんだけど」



『そんな冗談、言ってる暇はない』



未来「何がしたいのさ」




幸村「悠のこと、本当に嫌い?」



『嫌い。一緒に生まれただけでもイライラする。一緒の学校でさえ嫌。顔も見たくない』



幸村「そっか。もし海原祭に呼んだら?」




『私は無視する。無理よ。アイツは私の大事な物を奪ったのだから』


 
 
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