ワレモコウ
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話したくない。
逃げることに必死になった日々。
『行ってきます』
悠「待ってッ彩夜、一緒に行こーよ」
『私、今日部活だから先に行く』
逃げるように 悠から離れた。
『…』
未来「…ねぇ。彩夜、一緒にヴァイオリン習わない?」
『習う』
家に居たくない。ただそれだけ
私も未来も…。
自由になりたいだけ
ヴァイオリンは自分の貯金で買った。
レッスン代も自分の貯金から出した。
レッスンは夜遅くまで続けられた。
「友達と遊んで帰るから遅くなる」って連絡はした。
家にいる時間が少ないならそれだけで良い。
怒られようがなんだって良い。