ワレモコウ

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柳生「おはようございます」



『おっはー』


柳生「悠さんは大丈夫でした?」



『柳生と居た時、泣いてたでしょ?』


柳生「やはり分かりました?」



『うん。目に涙の後があった。天然でドジな癖に人見知りだからさ。家では平気な顔してたけど、相当怖かったみたいだね』




柳生「あー。やはり…私も柳君も仁王君も幸村君を止めたんですけどね…」



『私の悠が汚れない内になんとかしなきゃな』




未来「え?悠に何かあったの?」


『あー。此処にもう一人、悠を溺愛してる人がいる…』


未来と共に話しを進めて行く。


すぐに放課後になると委員会へと向かい会議をする。


それを終えると それぞれが部活に向かう。



柳生「今日は氷帝との練習です」


『頑張れー。悠守ってね』



柳生「努力はします」




部活に行くと、部長が泣きついて来た。それを外し、全体の練習をする。

舞台の上から三人が指示をする。
練習は夜遅くまで続けられた。
部活を終えて、正門に向かうと同じ顔が走ってきた。



ゴンッ



『うわぁ。悠ッ』



悠「またやっちゃった…」


『もう大丈夫?』


立たせて、鞄から消毒を取り出して悠の擦り傷をその場で手当てをする。そして、バンドエイドを貼ってやる。



『悠、帰るよ』


悠「うんッ」


笑顔になる悠の手をひき、家に帰る。
家に着くと早く帰って来た父が二人を迎えてくれる。



父「ホント、仲良いね。さっき由希から電話来てたよ」


『どっちに?』


父「彩夜、日曜日は由希と出かけるだろ?それの予定を言ってたよ」


『分かった。後で連絡しとくね』



母「悠〜。ちょっと」



悠「はーい」


仕事場から聞こえる母の声に悠が駆けつける。
彩夜は風呂に入り、愛犬をケージから出す。



父「ちょっとにしなさいよ」


『うん。ナツキ、アキ餌だよ〜』



皆に餌をやり、宿題と父に三者面談の紙、授業参観の紙を渡した。




父「どっちも来週だったね。大丈夫。父さんが行けるよ」


『うん』




『あッ。悠〜』



母「どうしたの?彩夜」



『先に風呂入れ〜』


母「あ。まだ風呂入ってなかったのね。悠、いってらっしゃい」


悠「はーい」



『お母さん、明日、帰り遅いからね』


悠「明日、ピアノだっけ?」


『うん。ピアノ…大丈夫。用心棒を連れて行くから』


父「ハル達連れて行くの?」


『うん。立派な用心棒。明日はレッスン場だからちゃんと許可取った』




ピアノに向かって、父に課題曲を見てもらう。
父は間違えた部分に鉛筆で囲むと彩夜に渡す。
何度も何度も練習をすると父に受話器を渡された。



『はい』


「あ。彩夜さんですか?」


『柳生、どったの?』



柳生「明日、朝練ありましたよね?迎えに行きますね」



 
 
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