ワレモコウ

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今日は部活がない為、朝から愛犬の散歩に出かける。

町内を一周してから帰ると、玄関先に柳生が立っていた。


『あれ?柳生』



柳生「今日は帰りが無理なので、朝一緒に登校しませんか?」


『待ってて。今支度するから、時間平気?』



柳生「まだまだ登校時間まで一時間はありますよ」


『中入れ』


柳生を玄関からリビングに案内する。
愛犬をケージに入れ、ご飯をあげると、次はナツキとアキにもあげる。

それから朝食と昼食の準備をして、自分の部屋で、制服に着替え鞄を持ち、悠の部屋で悠を起こす。
父母は既に仕事に向かい、悠と一緒に朝食をとる。
二人分の昼食を弁当箱に入れると、一つの弁当箱を悠に渡してから家を出た。




柳生「今日はピアノのレッスンでしたね」



『そうそう。今日は大忙し』


柳生「幸村君に気を付けたまえ」


『覚悟はするよ。柳生も気を付けろよ』



教室に向かうと、何故か幸村が居た。



幸村「今日は大丈夫でしょ?今日、新体操部がないの、俺は知っている」


『今日習い事ですので無理です』


幸村「それでもテニス部マネージャーかよッ」


は?誰もなってませんよ?いい加減、目障りなんだよッお前』



クラスメイトが教室に入って来ると、彩夜がキレた事によって、機嫌をよくしようとする人が続出する。



『あー。これだから俺様って嫌い』



幸村「は?何調子こいてんの?俺が見込んでマネージャーにしてあげてんだろ?」


『言ったはずだ。私に時間はない。そんなんならやりたい奴にやらせろよッうぜーんだよ』


幸村「そんな性格してたんだな。先生にバレたくないならマネージャーをしろ」


『勝手に言えばいいんじゃね?別に困んねーし』



言い合いはエスカレートしていく。その内にチャイムがなり部活が始まると幸村は急いで消えた。
彩夜は気分が悪くなり、図書室に向かった。が、途中で担任に捕まった。






帰宅途中、やはり幸村に邪魔をされて時間が少しルーズした。
走って家まで帰り、リビングに居る愛犬四匹にハーネスとリード(四匹まで一緒のモノ)付けてキャリーカートをひいて、家を出た。


向かったのはいつものペットショップ。
その後にピアノのレッスンに向かった。




今日のピアノのレッスンは2時間。
父に頼まれたモノを買い、ペットショップに再び愛犬を迎えに来た。
ウサギの餌、ビタミンC(粒)と愛犬のガム、それとおかしを買ってキャリーカートに詰めると愛犬にハーネスとリードを付けた。





精市「あれ?」


柳生「彩夜さんですね」


柳「そうか。今日はピアノのレッスンだったな」


愛犬を連れて帰る時に、テニス部部員に会った。先頭には幸村と真田が居る。




幸村「へぇ。四匹も飼ってるんだね」


『だから?』


真田「城月ッ貴様、もう少し口の聞き方を考えろ」



『急いでるんだよね。老け顔。邪魔だからどいてよ』


 
 
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