妄想無限想
□解らなくても
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新聞を広げて記事を読む
楽屋ではこれが日課
「しょうく〜ん」
ごろんと寝転がって何のためらいもなく俺の膝に頭を乗せる
これも日課
「なによんでんの?」
「色んな記事、さとしくんには難しいかな」
そう言うと気に入らなかったらしく勢いよく起き上がって俺から新聞を取り上げる
「おれ、わかる」
「ちょっと返してよ」
「いやだっ」
「返してっ」
小さな子供がおもちゃを取り合うみたいに大人二人が新聞を取り合う
途中で諦めてさとしくんから離れた
それも気にせず新聞を読み続けるさとしくん
どうやら本気みたいだ
暫くやることが無かったので仮眠でもとろうと体制をかえる
それと同時にさとしくんがのしかかってきた