妄想無限想
□受愛受送
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プルルル
なんとなく、電話してみた
今日は休みらしいからきっと出るだろうと自信に満ちて
しばらく待つ
…出ない。
もう諦めようか、思ったときだった
「もしもし?」
少しかすれた低い声。
「しょうさん?」
「当たり前じゃん、俺の携帯だし」
「……うるさい、」
一本とられた気がしてちょっと悔しかったり
「ははっ、で?どうしたの」
「特にようはないよ」
「んーそっか」
「はい」
「……俺は嬉しいな」
「俺だって嬉しいよ」
おかしいな、なんとなくだったのに。
急にあんたが恋しくなるなんて
「しょうさん、俺のこと呼んで」
「なんでよ」
「命令」
「あ、はい」
「はやく」
「…に、の」