妄想無限想
□まさかね、
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「櫻井!頼んだぞ」
「はいっ」
先生に頼まれた資料を抱えて生徒会室に向かう
「おもい…」
生徒会長一人に任せるのは酷いでしょ、なんて愚痴をこぼしながら誰もいない廊下をとぼとぼ歩く
「うわっ」
どさどさ
「やっちゃった…」
抱えていた膨大な資料を廊下にばらまいてしまった
なにやってんの、自分
視界がぼやけてる事に気づき眼鏡も飛んでいる事が分かった
せかせかと資料を拾っていると前から歩いてきた足音がぴたりと止まった
ふと上を見てみるとあろうことか学校で有名な不良が立っていた
「眼鏡」
「えっ」
あたふたしている俺にぎんぎらのネックレスをいじりながら話しかけてきた不良
「眼鏡、あんたのでしょ」
「あ、どーも」
「いえ、」