ビー(エ)ル!!*C Vol.5
□Updraft 2
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父親と同じ“男”に近付いたのが、怖かった。
部屋のベッドで、布団を被って、しばらく泣いた。
母さんに知られるのも、怖かった。
「……せ、成龍(せいりゅう)、さんも?」
「うん。」
「こ、怖かった?」
「ああ、怖かった。」
「な、泣いちゃった?」
「たくさん泣いた。同じだよ。」
「成龍さんと、同じ?」
「同じ。」
何とか、漸次は泣き止んでくれた。
だが、ここからが問題だ。
まずは、着替えさせないといけないし、親にはどう伝えるのか?
学校なら着替えなどの用意がしてある。