ビー(エ)ル!!*C Vol.5
□花は咲う
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「あっ。」
食べていたホットサンドの、具の一部がポロリとテーブルの上に落ちた。
「逓次くんも、緊張してるんだね。」
颯さんが、テーブルに置かれていた紙ナプキンで、拭き取ってくれた。
「あ、すみません。」
「いいよ、いいよ。」
「もう、食べ終わったんですか?」
「うん。朝は緊張して、あまり入らなかったから。」
「え?そうでしたっけ?」
よく見ていなかった。
「これ、頼んじゃおうかなぁ。」
颯さんは、食後のデザートを注文した。
「冬なのに、かき氷とは。」