ビー(エ)ル!!*C Vol.1

□不協和音が鳴り響く。
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しばらく二人を見ていると、どことなく似てるなって思った。

笑った時に出来る目尻の皺とか、少し掠れた甘い声とか。

醸し出す雰囲気が、何となく似てる。

「祝部くん?」

「へっ?俺?」

「そうだよ。」

ほら、この笑顔が明星とそっくりなんだって。

「ここなんだけどさ、上でハモれる?」

埜上さんは楽譜の自分のパートを差しながら、俺に尋ねてきた。

「あ、はぁ、いけますけど。」

「じゃあ、よろしくね。」
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