ビー(エ)ル!!*C Vol.4
□shunt
1ページ/14ページ
移動日を利用して、僕たちは観光と言う名前のデートをしていた。
のだが……
「曽我部(そがべ)さん?」
「……はぁ……」
心ここにあらず、な態度の曽我部さん。
「ふぅ……。」
僕は立ち止まり、一つ深呼吸。
「曽我部さん!!」
「うわっ!?」
耳元で大きな声で名前を呼んだ。
「何を考えているんですか?」
観光とは言え、せっかくのデートなのに。
「……あ、あのね。榮(さかえ)くんから聞いた話が、気になっちゃって。」
「僕から聞いた話、ですか?」
「う、うん。」