ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□未来へ
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数日後――。
「寿(ことほ)?どうしたの?」
引っ越したばかりのマンションのリビングで曲作りをしていると、誓詞(せいじ)さんが帰ってきた。
「曲、作ってたんです。」
「それは、見れば分かるんだけど。」
「ですよね。」
「眉間に皺が寄ってたから。そんな顔しながら作ったって、いい曲は……」
「出来ないって言うんでしょ?」
俺は顔を上げて、誓詞さんを睨みつけた。
上手くいかないストレスで、イライラしていた。
「……何かあったの?寿?」
「うっ……!?」
「僕に話してごらん?」