ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□学園祭狂想曲
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響はぶっきらぼうに答えた。
「はぁ……」
ここは、都内有数の進学校・聖ロザリオ学園の中等科。
来月下旬に開かれる学園祭に向け、生徒の期待は膨らんでいた。
「2人とも、悪いな。」
と響が謝ると、
「ううん、大丈夫だよ。」
と明日生は笑い、
「で、今のは何の話なの?」
と慈音は尋ねた。
「学園祭のイベントの話。詳しいことはあとで。」
響がそう言うと、2人は自分の席へ帰った。
ちょうどチャイムが鳴り、他の生徒たちも静かになった。
担任の教師が教室に入り、朝の会が始まった。