ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□約束の環
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「やったー!!」
慈音はここが病室だと言うことを忘れて、はしゃいだ。
まぁ、いっか。
「楽しみにしてるね。」
ボクも嬉しいし。
「あ、そうだ!!忘れるところだった。」
慈音が今度はさっきとは反対側のポケットから、真新しいプロミスバンドを出した。
「紀の病気が早く治りますようにって、願いを込めて作ってみたんだ。」
「慈音、ありがとう。」
「オレが着けてあげる。」
慈音はボクの右手首にプロミスバンドを装着した。
「ちなみに、切れたらすぐに処分しないと願いが叶わないって説もあるんだよ。」