ビー(エ)ル!!*C' Vol.1
□辿り着いた合意点
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「じいじがどれでも好きな物を買ってあげるからね。」
と誓詞(せいじ)さんがニコニコしながら言ってくれた。
数あるランドセルを眺めていると、
「あ。」
青でもなく、黒でもない、中間の色をしたランドセルを発見した。
「あの色は?」
「あれは、紺色だよ。」
「真生は賢いな。」
寿さんが僕の頭を撫でた。
「真生はこれがいいの?」
「うーん……」
「迷ってるの?」
「他に気になるのがあった?」
慈音さんと紀さんは、いつの間にか言い争いを止めていた。