ビー(エ)ル!!*C' Vol.1
□真っ直ぐに、一緒に、生きて行く。
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「言わないと、駄目ですか?」
「うん。」
「行って来ます。」
「じゃあ、慈音、行こうか?」
「えー、ちょっと、待ってよー。」
ドタバタと、慌ててボクと真生の後を慈音が追いかけて来た。
今日は、真生の小学校の入学式だ。
ボクと慈音は、今、この子――真生と、家族として暮らしている。
この子には、本当の両親がいた。
だけど、今はもう、いない。
「……お、お父さん?」
真生がボクを見上げた。
「ん?」
「緊張しているのですか?僕は1人でも大丈夫です。」