ビー(エ)ル!!*C' Vol.1
□真っ直ぐに、一緒に、生きて行く。
12ページ/13ページ
「でも、ボクたちには、ボクたちのやり方があると思うよ。」
「紀?」
「焦らなくても、いいんだよ。」
ボクの場合は、生後半年の頃にはすでにお父さんと脩が同棲していたから、違和感はなかったんだけど、慈音や真生は違う。
「ボクと慈音は、ゆっくり、でも着実に、一歩一歩進んで来たから。真生とも、これから、ゆっくりと、一緒に歩いて行こう?」
ボクも、泣いちゃいそう。
「紀、ありがとう。」
隣で、慈音がにっこりと笑った。
真生も、いつか、こんな風に笑ってほしいな。