ビー(エ)ル!!*C' Vol.1
□1+1=∞
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約6年後、春――。
「今日はパパとでいいだろ?」
仕事が溜まっている俺は、娘・ゆきのに光暉と幼稚園へ行く様に言い聞かせていた。
「嫌。」
「ゆーきーのちゃーん、パパと行こーよー?」
「私、一人で行けるから。」
ゆきのはさっさと鞄を背負い、帽子も被り、玄関へと歩き出した。
「待って待ってー。」
「ついて来ないで。うるさいから。」
「ゆきのちゃん、大好きなパパに向かってなんてこと言うの。」
「私、大好きなんて言ってない。」
「ひーどっ!!」