ビー(エ)ル!!*C' Vol.1
□1+1≠2
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「アキー、パパ泣いちゃうぞー。パパはアキが大好きなのにー。」
そう言って、光暉が陽光ごと俺を抱き締めた。
「苦しい!!パパ、あっち行って!!」
「やーだよー。」
「もーう、パパなんかキライー!!」
やれやれ、また始まったか。
「光暉、ふざけてないで離せ。そろそろ出ないといけないだろうが。」
「ちぇー。」
光暉は渋々、俺たちから離れた。
「お前、運転する?」
「雄志さんに任せます。」
「だよな。」
「パパの隣はイヤだー!!」
駄々をこねる陽光は無視し、部屋を出て駐車場に降り、車へ乗り込んだ。