ビー(エ)ル!!*C Vol.5

□心臓の行方
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大晦日の大きな大きな舞台を終え、俺は光暉(こうき)たちより一足早くテレビ局を出て帰宅した。

俺は特別出演で、SUNBURST(サンバースト)の演奏のみに参加したからだ。

「雄志(ゆうし)さーん、ただいまー!!」

光暉がテレビ局から帰って来たのは、日付が変わり、随分と経ってからだった。

「お帰り。」

いつものように、光暉は俺を抱き締めた。

「これ、お土産というか、差し入れ。いろんな人からもらったよ。食べる?」

「そうだな。back band(バック・バンド)の出演予定時間までは、まだ余裕があるし。」
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