ビー(エ)ル!!*C Vol.1

□そして、溺れる。
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メジャーデビュー前、所属事務所の先輩になるジオースのライブに招待されて3人で見に行った。

憧れのバンド、憧れのベーシスト。

「……す、すごい……!!」

オレは放心状態で、そのプレイに魅入った。

ライブ後、社長とともに楽屋に挨拶に行くことに。

「うーわっ!!緊張するー!!」

「お前、うるさいよ。」

左隣のコウが騒いで、右隣のフミがたしなめる。

口に出しこそはしないが、オレだって全身が心臓になったみたいに大きな音を立てていた。
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