ビー(エ)ル!!*C Vol.4
□Brennen
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俺の尊敬する医師・霜村新(しもむら・あらた)は、コーヒーが好きらしい。
勤務が終わり、俺は新先生を迎えに行った。
「新先生?」
「あ、焔(ほむら)くん。ちょっとだけ、待っていてくれるかな?」
「はい、もちろん。」
新先生は書類にサインし、捺印した。
「芦名(あしな)さんのところへ寄って、これを出してからでもいい?」
「ん?それは?」
「治験に関する書類。」
「例の、トリニウスの?」
「うん。不備があってはならない、大事な書類だからね。」
「そう、ですね。」