ビー(エ)ル!!*C Vol.4

□丘のある街に吹く風
36ページ/36ページ

「裕大、好きだよ。……俺は裕大を、愛して……」

愛してるんだ、裕大。

「ごめん。本当に、ごめん。裕大、裕大……」

裕大との約束、守れそうにないんだ。

ずっと2人で、一緒にいたかった。

裕大と、ずっとずっと、一緒にいたかった。

「……さよなら、裕大。」

俺は裕大を起こさないように、そっと部屋を出た。

ヒロトさんは、まだ起きているだろうか?

自分の部屋に戻る気にもなれず、かと言って、どこにも行くあてなどない。

非常階段の標識に従い、外へ出た。

俺は夜の風に吹かれ、涙を乾かせた。





To be continued.
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ