ビー(エ)ル!!*C Vol.4
□ゆめをうたえば
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お姉ちゃん、とは言っても実の母なんだけど、その母に一通の招待状が届いた。
「同窓会?」
「そうなの。行きたいって言ってるんだけどねぇ。」
とお母さんから相談された。
「1人で参加させるのが不安なら、お母さんがつき添ったら?」
「1人で行きたいの。私、1人でも行ける。」
電話越しに、母の声が聞こえた。
珍しい。
「どうしても、1人で行くの?」
「うーん……栄(えい)ちゃんとなら、いっしょに行ってもいい。」
そんなわけで、僕は母の同窓会へ同伴するべく実家に帰省した。