ビー(エ)ル!!*C Vol.4
□青い花と、赤い鳥。
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「この世界から消えてなくなればいいのにっ!!」
裕大(ゆうた)の叫び声が聞こえた。
聞こえてしまった。
裕大は、限界を超えてしまうかもしれない。
このままだと、今のままだと。
その時、俺は、どうするのだろうか。
どうせ、一回は捨てられた命だ。
俺は、何があっても、何をしてでも、裕大を守る。
ドアをノックしようとした手を下ろし、ギュッと手のひらを握った。
強く、強く。
……例え、裕大に……裕大に殺されたって、俺は裕大になら……
駄目だ。
今日は、俺も随分と疲れているみたいだ。