ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□Pause〜side B〜
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秋葉(あきば)さんが言っていた通り、俺に新しい所属事務所が用意されていた。
しかも、マネージャーまで。
「おい?聞いてるのか?」
「………………。」
聞いてはいるけれど、返事が出来ない。
秋葉さんとやり取りを交わしたのを最後に、俺は話す事が出来なくなっていた。
「はぁ……。」
その溜め息も、聞こえてんだよ。
退院する日まで、毎日こいつは俺の病室を訪ねて来た。
引っ越しも、俺に代わってこのマネージャーが全てを手配した。
こいつの名前は、瀬口(せぐち)。
俺より3つ年上だ。