ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□影の語らい
1ページ/15ページ
Canopus(カノープス)を解散したいと切り出された時、私の心臓は確実に一瞬止まったと思う。
ある程度は予想していたものの、いざその時を迎えると動揺せずにはいられなかった。
「東野(あずまの)さんから、埜上(のがみ)くんの離婚が成立したのは聞いているよ。でもね、祝部(ほうりべ)くん。何もカノを解散しなくても良いんじゃないのかな?」
一応ではあるが、私は説得を試みた。
「……社長には、本当にお世話になったと思ってます。申し訳ないとも思ってます。」
と言って、祝部くんが深々と頭を下げた。