ビー(エ)ル!!*C Vol.3

□影の語らい
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Canopus(カノープス)を解散したいと切り出された時、私の心臓は確実に一瞬止まったと思う。

ある程度は予想していたものの、いざその時を迎えると動揺せずにはいられなかった。

「東野(あずまの)さんから、埜上(のがみ)くんの離婚が成立したのは聞いているよ。でもね、祝部(ほうりべ)くん。何もカノを解散しなくても良いんじゃないのかな?」

一応ではあるが、私は説得を試みた。

「……社長には、本当にお世話になったと思ってます。申し訳ないとも思ってます。」

と言って、祝部くんが深々と頭を下げた。
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