ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□約束の環
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「ええっ!?」
「今でも持ってる時点で、知らないんだろうなと思ったから言ってみた。」
「でも、これは紀からもらったものだから。」
慈音は持っていたプロミスバンドをギュッと両手で握り締めた。
「慈音がフットサルを再開したばかりの頃だったから、ボクはフットサルが上達するようにって願いを込めて作ったんだけど、どうやら叶ってないみたいだしね。」
「そうだね。」
「でも、慈音の願いは叶うよ、きっと。」
「うん!!」
ボクは慈音が着けてくれた白色のプロミスバンドを、そうっと優しく撫でた。
End.