ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□約束の環
1ページ/18ページ
「脩(おさむ)って、その……」
ボクは恥ずかしくて、話の続きが言えなくて黙り込んだ。
「ん?悩みごと?ひょっとして、慈音(じおん)くんのことだったりして。」
――ドキッ!?
さすが、脩。鋭い。
「え、慈音くんと何かあったの?」
「な、何かあったんじゃないよ!!えぇっと、ね。今月、慈音の……あの、あれ、なんだけど……さ、参考までに、聞きたいんだけど、脩はお父さんから……」
あー!!
恥ずかしくて、やっぱり言えない!!
「ボクがいささんから?う〜ん、ちょっと待ってね。今月で慈音くんと言えば、体育祭だよね。」