ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□無限回廊[後編]
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ここのところ、ヒロトがおかしい。
「はぁ……。」
「どうした?」
「ヒロトが僕を無視するんだよね。」
「まだ続いてたんだ?」
と幼稚園から一緒のクラスメイトで、腐れ縁の逆巻伊吹(さかまき・いぶき)に笑われた。
「そもそも、お前の弟がカラオケに連れて行ったのが悪いんだ。」
「卯月(うづき)とヒロがカラオケ?行ってないと思うけど。」
「え?」
僕はヒロトが同じクラスの男子とカラオケに行った、と言う話を伊吹にした。
すると、
「その日は、俺も卯月も父親の仕事関係のパーティーに行ってたけど。」
と返って来た。