ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□無限回廊[前編]
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アキトがしつこいので、僕はつい声を荒げてしまった。
「アキトなんか、嫌い!!」
「え?」
「僕だって頑張ってるんだから!!」
「ヒロト……?」
「ごちそうさまっ!!」
「ヒロトっ!!」
僕は階段を駆け上がり、自分の部屋にこもった。
その日からしばらく、僕はアキトと口を聞かなかった。
「ヒロト?」
「………………。」
「ヒロト、まだ怒ってるの?」
「………………。」
「ねぇ、ヒロト?」
「………………。」
「ヒロト……。」
僕はアキトを無視し、ヘッドホンから流れて来る音楽に耳を傾けた。
To be continued.