ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□ニブンノイチのヒロト
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「ただいまー!!」
「お兄ちゃん、どうしたの?」
リビングでくつろいでいた妹が、僕の声に驚いた。
「アキトは?」
「まだ。玄関に靴がなかったでしょ。」
僕の妹・ゆきのは妙に冷静なところがある。
「見てなかった。」
「はぁ……。」
アキトに早く会いたくて急いで帰って来たのに。
「私、もう寝るから。お休みなさい。」
「あ、うん、お休み。」
「……お兄ちゃん、やっぱり今日は変だよ。大丈夫?」
「えっ!?」
「いつもなら私が嫌がっても、抱きついて来るのに。」