ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□ニブンノイチのアキト
1ページ/20ページ
やっと、仕事に慣れて来た今日この頃。
「アキトくんは?」
「僕の方ですけど。」
チーフマネージャーの得居(とくい)さんは、まだ僕とヒロトの見分けがつかないらしい。
「彼が小野内(おのうち)アキトくん。何回かは会ったことあるよね?」
「はい。ジオースのマネージャーの芦名脩(あしな・おさむ)です。よろしくね。」
「え?」
相手が握手を求めて手を差し出したが、僕は躊躇った。
「あれ?得居さん、言ってないんですか?」
「今から言うところ。」
何を言われるんだろう、と身構えた。