ビー(エ)ル!!*C Vol.3
□旅路
32ページ/32ページ
朝食後、フロントでチェックアウトし、僕の運転で空港に向かった。
颯さんのマンションに着いた時には、すでに夜になっていた。
「これから事務所に行くので、帰りますね。」
「えぇ〜!?」
「本当は僕も仕事が残っていたんですけど、下邑さんがこの機会を逃すなと言ってくれて、僕を帰宅させたんです。でも、瀬口(せぐち)さんたちに悪いので手伝いに行きます。」
「逓次くんらしいね。ボクの車使っていいよ。行ってらっしゃい。」
颯さんが笑顔で手を振ってくれた。
「ありがとうございます。行って来ます。」
僕も笑顔で手を振り返した。
End.