ビー(エ)ル!!*C' Vol.1
□1+1=∞
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年長組に進級したゆきのは、益々しっかり者になって来た。
年少組の子のお世話も、張り切ってやっているそうだ。
「ママ、行って来ます。」
クルリと振り返ったゆきのは、俺に笑顔で手を振った。
「行ってらっしゃい。」
俺も笑顔で応えた。
「雄志さーん、いってきまーす。」
「おー、気を付けろよー。」
「はーい。」
慌ただしく駆けて行く光暉を見送って、俺はスタジオへと移動した。
「今日も我が家は、平和だなー。」
一秒でも早く仕事を終わらせて、帰りは俺も光暉と一緒に幼稚園に迎えに行ってやろうと思った。
END.