ビー(エ)ル!!*C Vol.2
□夏の夜空に打ち上げた
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夏真っ盛りの中で、今年も多くの野外フェスがある。
その中の一つに、僕たちのバンドも参加することになった。
最初は、ただそれだけだった。
しかし…
「今回は、下邑(しもむら)さんが入るから。」
「え……?」
とチーフマネージャーから聞かされた時は、心臓が一瞬だけ止まったような感覚に襲われた。
「へぇ。」
「フェスのサポートは初めてじゃない?」
「あぁ。」
他のメンバーは、それぞれの反応を見せた。
「うちのSUNBURST(サンバースト)も出るから、それならばと主催者側からの要望もあって。」